甲類焼酎について

 

甲類焼酎とは、糖蜜や穀類を主原料として連続式蒸留機で何度も蒸留を繰り返して作られた焼酎です。連続式蒸留は明治時代に開発されました。

 

蒸留を繰り返す事によって不純物が取り除かれ、無色で原料の持っているにおいやクセのない純度の高いアルコールができあがります。

 

この純度の高いアルコールを、アルコール度数36%未満になるように水で割って調整しています。

 

それまでは単式蒸留機で蒸留して作られた乙類焼酎しかありませんでしたので、甲類焼酎は「新式焼酎」とも呼ばれました。

 

大正時代に米の価格が高騰して米騒動が起きた時は、米を使用しない甲類焼酎は脚光を浴び生産も増えたそうです。

 

不純物を含まない純粋な甲類焼酎は、そのままストレートで飲むほかにいろいろな飲み物で割って飲まれています。酎ハイやサワー、カクテル、お湯割りなどのベースとして使われています。

 

ホットでも冷たくても、好きなように飲み方を楽しむ事ができます。また、果実酒を作る時に使われる「ホワイトリカー」は甲類焼酎です。果実の風味を邪魔せずにひきたてるのには、においやクセがない甲類焼酎はぴったりです。

 

甲類焼酎はアルコール度数が36%未満と税法上決められているので、気軽に誰でも楽しむ事ができます。

 

不純物を含んでいないので、飲み心地もとてもすっきりとさわやかで二日酔いにもなりにくく、酔い覚めもいいお酒です。また、糖質や脂質がゼロなので低カロリーというのもうれしい点です。